2021年2月の自選短歌

こんばんは。すこし弁の立つ石ころです。それにけっこうすべすべしてます。


ふるふるとプリンが語る世知辛さ たまごポケットに後輩ずらり


お出しすな。お前そんなもんうたにすな。(原文ママ) 心の声、やば。


はじめての銘柄の米の水加減 つかむ頃には新しい春


あなたより後までこの世にとどまったハッピーターン粉散って、春


他ならぬスタバの便器にはりついたトイレスタンプ、人間の生


きょうしつが苦手なまま、また春が来る 「を」の使い方は覚えたけれど


二億年のちに化石になったなら キティのリボンも角になるかも


玄関でクリアアサヒが冷えている 電気もつけず風呂もわかさず


それなんて言うか知ってる?“ディストピア” 仲間に入れてと言いたかった


共感をきらって歌う君の上 埃のようにふり積む共感


法要は坊主のサブスク 三回忌 夫はなお死に続けてる


ガレットを食べるたんびに思い出すわたしガレット好きでもなかった

いくら書房

魚卵と読書が好きな人間が運営するHPです。 日々の覚書、レビューにもならない読書感想文もどき、小説や誌歌など。

0コメント

  • 1000 / 1000