テーマ、と言ってしまうと大仰ですが、いくつか物語を書きながら自分は結局何を書きたくて書いているのかと考えてみたときに、共通しているものがあるなと思ったんですよ。
理解しあえない、何なら互いに苦手に思っているような人間の間にある連帯。存在するもんはしゃーないよね、とゆるく繋がりあっていく。ときに助けられることもあるけどそれは意図されたものではない。そんな関係の中に、なにかの間違い、勘違い、思い込みが積み上がってクソデカ感情に成長することもある。そんなものが見たくて書いているのかもしれない。
コミティアの合同誌のお話、まだ完成ではないのですが、初稿は上げました。みんな大好き転生もの、前世編と現世編の二冊組です。転生再会はエモい、という話です。
これも誰かと誰かが関わりあう事で、自分自身を含めた人間全般の存在をしゃーなしのものとして受け入れたい、という気持ちがところどころ顔を出しているなあという気がします。
現在ノベプラで連載中の『きみが知るうちで一番陳腐な』も大学生のサークルが舞台なので、アカン人間が沢山出てきます。癖が強い。でもそこでゆるく関わりあってときに救われて欲しいという気持ち。もちろん衝突もあるが。シスターフッドの物語のつもりで書いているので、主役の真実に友達の才花がまっすぐぶつかって行ったりもする。
サークルの人間どんどん出てきますが、これは私が色々な種類のアカン人を書きたいからです。蠢いてくれ。サークルという箱庭で。そんな気持ちです。
短編『あなたに似合う花を選ぶ』は百合のつもりで書いたのですが、これもシスターフッドで、連帯の話。癖つよ人ばかり出てくる。
こちらの話は中学生時代から大人まで、関わる人間が沢山いるので、それぞれの人にフォーカスした話も書きたいんですよね。それで群像劇の短編集みたいにして出せたら嬉しい。ただ各エピソードまとめると10万字くらい書かないとならないのでコミティアには間に合わないだろうなあ。11月のwebイベント合わせにしようかな、と思っています。
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